国家百年の大計パズルですので、従来の県境にとらわれず、
地勢(山の稜線・分水嶺・河川)などを重要視して微調整しました。
オレンジ色文字部分が、part3にて加筆した所です。
データをEXCELの表でUPします。都道府県05.xls
道州制ということで、○○州と○○道、両方使って道州の名前も考えてみました。
基本的にエリアを示す感じの場合は「州」を、
幹線交通網でのまとまりの場合は「道」と名付けてみましたが、
なじみのある名前の場合はそれを優先しました。
分割の仕方の原則は
1.人口や経済規模が偏らないようにすること。日本の税金が企業からのものが多いと考えると、
それぞれの州に大きな経済活動が行なわれる都市が分散される方が良いと思いました。
その点を考慮したので、関西と関東をいくつかにそれぞれ分割することになりました。
2.高速道路網や高速鉄道網との整合性が高いこと
3.統合の象徴的なものとして、プロ野球やプロサッカーのフランチャイズや
2002年サッカーワールドカップの時に作った巨大競技場がうまく各地域に分かれる。
4.誰が考えても異論がない中心地(州都)が存在する
それに加えて、
国家100年の大系を考える上で、地勢(大きな川・稜線・巾の広い側道を持った道路など)
誰が見ても、境界と確認できるものを境界線とする、というのを付け加えました。
北海道・東北道・関信越道・東関東州・東京太平洋州・富士横浜州
東海道・畿内北陸道・阪神紀州・中国道・四国州・九州、の12に分割してみました。
12に分割したのは、プロ野球球団が12あるように、
何かと対抗・競技などがあった場合に試合が組み易いようにです。
大真面目ながら、この辺りが道州制パズルと称するように、
気楽に考えて遊んでみよういうところです。
一つ一つ考えたことを書いてみます。見出しは、道州名(州都)域内人口・域内生産。
域内生産は、県が分割された場合は人口にて按分しています。
1.北海道(札幌)560万人・19.7兆円
北海道
本州以外の島は、一島一州としました。(地勢上の観点から)
エリアを示すので「州」としたいところですが、北海道の方がなじみがあるので。
2.東北道(仙台)919万人・31.6兆円
青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島(いわき市周辺を除く)
東北6県とほぼ同じです。福島県のいわき周辺は、常磐道などの交通基盤により
茨城との繋がりが深そうとのことなので東関東州に編入しました。
3. 関信越道(さいたま)1117万人・37.7兆円
新潟・長野(北部)・群馬(邑楽郡・館林市以外)・埼玉(東部を除く)
上越・長野の新幹線の沿線を一つのまとまりにし、その合流点であるさいたま市を州都とします。
上越・長野両方とも東京圏という感じが私はします。
軽井沢周辺のリゾートも現在の県境を越えて一体的に考えられる。
東京周辺の境界は、下記の「各道州の境界」の項目にて
4.東関東州(葛飾区or江戸川区?)1431万人・51.2兆円
福島県(矢祭・塙・鮫川・古殿・いわき)・栃木・群馬県(邑楽郡・館林市)・茨城・千葉・埼玉(東部)・東京(足立・葛飾・江戸川)
新荒川を境界として、その東側を東関東州に編入しました。
これにより、千葉方向と茨城方向への交通基盤が集中する葛飾区or江戸川区あたりに
州都を設けることとします。
それにより州の中心がうまく形成できるようなきがします。
福島県のいわき周辺は、常磐道などの交通基盤により
茨城との繋がりが深そうなのでこちらに編入しました。
埼玉県の東部を、
常磐道やつくばexpressnの交通基盤が東関東州圏域なのでこちらに編入しました。
5.東京太平洋州(新宿区)1109万人・73.8兆円
東京(中央部)・沖縄・鹿児島(奄美群島)
地勢上から東京の圏域を現在の東京都の多摩川以北と荒川以西にします。
また、小笠原諸島などを管轄する東京と沖縄奄美とを一体の州にして、
日本の南太平洋全域を管轄する州をこの州とします。
沖縄は独立した州にするには規模が他と比べて小さすぎますし、
米軍基地など国と直結する多く問題を抱えています。
そのため、国の中心と近い東京と行政を1つにするというのはどうでしょう。
また、最も裕福な自治体と経済状況が厳しい自治体を合体させることにより、
公共サービスの均一化をうまく計れるのではないかと思いました。
琉球が旧薩摩に占領されたという歴史的事実が、沖縄の九州への編入の心理的障害
ともなるような気がしまが、その危惧もこれで緩和されるのでは・・・。
6.富士横浜州(横浜)1354万人・55.0兆円
神奈川・山梨・東京(多摩川以南−八王子・日野・多摩・町田・稲城)・静岡(中部・東部)
中央線沿線・東海道沿線・東京の多摩川以南の平野部を一つの州としました。
静岡県は西部(旧遠江)以外、東海圏より関東圏という感じだそうなので、こちらに編入します。
これにより、
富士山・伊豆・箱根などのリゾート地が同じ行政区域になるのもいい感じがします。
7.東海道(名古屋)1302万人・58.0兆円
静岡(西部)・愛知・長野(南部)・岐阜・三重(伊賀・熊野灘周辺以外)
長野の塩尻以南は、中京圏の方がいいように思います。
道路や鉄道(中央自動車道や中央線)がうまく連続するためです。
塩尻は、分水嶺的には日本海側ですが、
旧中仙道(木曽谷)が変な所で分かれてしまうので、こちらの州とします。
長野市周辺は新幹線もあり東京よりな気がしたので、
3番の関信越道に含めます。
この地域は東海道という言葉がなじみがあるので「道」にしました。
静岡中部も、関東圏というご意見があったので、富士横浜州に変更します。
また、三重県熊野灘周辺を吉野川流域を一体の地域としてまとめるために阪神紀州に変更します。
8.畿内北陸道(京都)864万人・32.9兆円
富山・石川・福井・滋賀・京都・奈良(熊野川・紀ノ川流域を除く)・三重県(伊賀周辺)
北陸3県は人口規模があまりに小さすぎる。
京都滋賀奈良と合わせると人口もそこそこになるし、
北陸線や名神北陸道でうまく繋がっている。
奈良・京都に石川県の金沢市を加えて古都という感じもいい。
日本海の海岸線もいくつもの州に分割されないのもいいことかもしれない。
まだ、元森首相が政界のドンだから、
北陸3県で金沢が州都というのも何だかなー、という感じなので。
河川流域に合わせて、三重県伊賀地域をこちらに編入しました。
飛騨高山地方も河川流域的には富山県と一体ですので、こちらに編入します。
また、奈良県熊野川流域は阪神紀州に編入します。
9.阪神紀州(大阪)1329万人・53.7兆円
兵庫(旧摂津・神戸周辺)・大阪・和歌山・奈良(熊野川紀ノ川流域)・三重(熊野灘周辺)
人口規模で範囲を決めました。
なじみのある名前を足し合わせたネーミングもいいと、自画自賛。
河川流域を考慮し、熊野川(新宮川)流域と紀ノ川流域をこの州に編入しました。
それにより近接する三重県南部もこちらに編入しました。
この州で、紀伊半島の森林域・海岸線を一括して管理できる行政区域としました。
10.中国道(広島)998万人・37.6兆円
兵庫(播但地方・淡路島)・岡山・広島・鳥取・島根・山口
兵庫の播但地方を加えたのは人口の均衡性から。
日本海側が中国道で一まとまりになることもあります。
神戸近辺と播但地方は少し違う気がしますし、
播但地方は州のサブの中心地となりうる姫路もあることだし。
また、淡路島をこちらに加えたのは、
本州四国の3橋が、全て中国道と四国州の管轄になる方が良いと思うから。
一つだけ、阪神紀州との関係性で論じられると、また変な綱引きが起こりかねない。
とりあえず、この大きな赤字3橋は、
中国と四国で一括して考えてもらうことにするためです。
丹波地方の中国道・阪神紀州・畿内北陸道のそれぞれの境界は、
由良川水系と円山川水系の境、及び中央分水嶺としたいのですが、
微妙に現在の行政区と異なっているのかもしれません。
11.四国州(四国中央市)406万人・13.5兆円
香川・徳島・愛媛・高知
本州以外の島は、一島一州としました。(地勢上の観点から)
人口的には少ないが、地勢的に他と一体というのは考えにくい。
ここの州都だけは旧の県庁所在地ではなく、
交通の便を考えると四国中央市が良いかもしれない。
瀬戸内海の島々の振り分けは、その辺の地理に全く疎いので、とりあえず、
現在の県境と同じとします。
12.九州(福岡)1319万人・44.1兆円
福岡・大分・宮崎・佐賀・長崎・熊本・鹿児島
本州以外の島は、一島一州としました。(地勢上の観点から)
東京太平洋州にも書いたように、沖縄と奄美諸島は、九州とは別地域としました。
福岡は地理的には九州の端ですが、空港や交通基盤・都市の規模などを総合的に考えると
ココが九州の中心で良いのではないかと思います。
(以下part4追記部分)
◎ 各道州の境界
大まかな州規模の割振りはこれで決定しました。
九州・四国・北海道はその本島の地域内に境界は発生しません。
周辺の島については、全く地勢的に疎いので現況の県境を採用することとします。
◎中国道・阪神紀州・畿内北陸道の境界
円山川流域、加古川流域は、中国道。由良川流域が畿内北陸道。武庫川流域が、阪神紀州。
丹波の山の中の境界もこれで完全に整理する。福知山近辺で一部旧兵庫県が畿内北陸道に編入される地域が出てきそう。
こうすると、神戸の垂水区や西区は中国道となる。
地図でそのあたりの境界になるものはないかと探して見ると、
須磨区と垂水区の境に、神戸から明石へ連綿と繋がる市街地を区切る小さな緑の塊りの山脈を発見。
ここを中国と阪神の南側の境界の出発点とします。
◎阪神紀州・畿内北陸道・東海道の境界
阪神紀州と畿内北陸道の境界の北の基点は、大阪と京都を分ける山の稜線が北端、ここから、現在の県境を南下大阪と奈良県の境の途中で、紀ノ川流域と大和川流域の分水嶺を西へ、現在の奈良・三重の県境の当たるところまで
阪神紀州と東海道の境は、熊野川流域は阪神紀州、伊勢湾へ流れる流域+志摩半島は東海道とします。
紀伊半島東側は現在、県境をまたいでる紀伊長島町・尾鷲市・熊野市・新宮市・那智勝浦町などが、一体となってその地域のアイデンティティ創造する。
畿内北陸道と東海道の境界は、大阪湾へ流入する河川域と日本海へ流入する河川域は、畿内北陸道。
伊勢湾(太平洋)へ流れる河川流域は、東海道とする。
こうすると三重県伊勢市・名張市、及び岐阜県高山市周辺が近畿北陸道に編入される。
京都・奈良・金沢に伊賀・高山も加え、歴史のある町の活性化のノウハウを結集させる。
◎畿内北陸道・関信越道の境界
現在の富山と長野新潟を分ける山の稜線
◎東海道・関信越道の境界
日本海へ流入する河川域は、関信越道。太平洋へ流れる河川流域は、東海道とする。
◎東海道・富士横浜州の境界
御前崎近辺を出発点として北上し、駿河湾へ流入する河川域を富士横浜州、遠州灘へ流入する河川域を東海道とする。
◎関信越道・富士横浜州の境界
現在の山梨と長野埼玉を分ける山の稜線
◎富士横浜州と東京太平洋州の境界
現在の東京と山梨を分ける稜線を西へ、そして、多摩川本流の流域と南側の支流から多摩川へ流入する流域、つまり現在の八王子市と日之出町を分ける稜線へ、その稜線が多摩川本流へ交差する所までは、稜線(河川域)を境界とし、それより西は、多摩川を境界とする。
◎東京太平洋州・関信越道の境界
現在の東京と埼玉を分ける山の稜線を西へ、東村山辺りまでは、現在の県境のまま、そこからは西へは、多摩湖の放水路を境界とする。
その放水路と関越道が交差する所までは、ほぼ現在の県境のまま(放水路を境界と整理するので多少出入がある)
そこからは、関越道本線と南側側道の境を境界として、その北側が関信越道、南側が東京太平洋州、それで、関越道の基点まで、
関越道基点からは、現在の和光市と練馬区の境界付近を流れる小河川を境界とし、北東へ
その河川が荒川に合流するまでは、その西側が関信越道、東側が東京太平洋州、以降は荒川を境界。
和光市・新座市・練馬区あたりで多少境界が変わってしまうが、川や高速道路など、明確な境界の方がよいという原則で。
◎東京太平洋州と東関東州の境界
荒川を境界とし、その北東側が東関東州、南西側が東京太平洋州
◎東関東州と関信越道の境界
関越道は関信越道に、東北道は東関東州にという原則を立ててみました。
すると東京から放射状に延びる道路で、国道17号線と国道22号線という道路があります。その中間あたりを境界として辿るのが、その原則に合致すると考えました。
起点は、新芝川という河川が荒川と合流する、現在の鳩ヶ谷市と足立区の境界です。
その川を境界として北上します。そして川口市を通り、野田トレーニングセンターまでは、芝川を境界とします。野田トレーニングセンターの北側を境界として、東へ折れ曲がり、今度は綾瀬川まで行きます。
そして、今度は綾瀬川を境界として北上します。菖蒲町と桶川市の境界辺りまでは綾瀬川を境界とします。
ちょっとここで、一旦切って上へ。利根川の行田市と羽生市の境当りに、利根川の大きな農業用の取水水路入口があります。この水路を、境界とします。そしてそれをずっと南下していくと、鴻巣市の鴻巣CC近辺に到達します。そこの南側あたりの水路は、利根川から来た水路と、綾瀬川両方に繋がっています。少し細かいですがその当りを境界として、南東から来た境界と繋ぎます。
取水口入口からは利根川を太田市の手前まで西上します。
太田市と邑楽郡の境を境界とし北上して渡良瀬川まで行きます。
そこから北側は、群馬と栃木の境界の稜線とします。
文字で書くと長ったらしいですが、意外と辿ってみると、境らしき部分の連続となっていると思います。
足立区・葛飾区・江戸川区は東関東州となり、東関東の全ての交通網の集合する場所となるのでそれを新しい基礎自治体として州都とする。
◎関信越道と東北道との境界
山形と新潟を分ける山の稜線から、日本海側へ流入する河川域と太平洋側へ流入する河川域を境界とする。奥只見湖周辺が東北道になる。
◎東北道と東関東州の境界
基本的には栃木と福島の境界の稜線とするが、いわき市周辺の鮫川・夏井川流域は東関東州とする。
以上で、私個人の思考ゲームとしての道州制パズルは、終了します。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
橋下徹大阪府知事に、この力作読んでもらいたいな〜。
ブログランキング、ポチッと一つお願いします。
このブログ、情報交換がリアルタイムである必然性は全くないと思いますので、
過去の記事に対してもコメントやTBを歓迎します。気軽に書き込みして下さい。
以下、私の仕事のコマーシャルです。
◎マキノのほんだ建築は、ただいま工事中 (滋賀咲くBlog 内の会社のブログ)
◎土地込み940万円のセカンドハウスのプランを作りました(インフォメーション08/04/02)
◎住宅・セカンドハウスは、随時ご案内(室内も)出来ます(インフォメーション08/02/11)
◎ほんだ建築トップページへはこちらから
地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
ラベル:道州制