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2009年03月18日

食物の偽装告発は本当に正義なのだろうか?

以前ささやきおかみの事件でちょっと感じたことなのですが
船場吉兆の料理を食った人が
「これは、30000円する神戸牛ではなく、5000円の佐賀牛だから、その差額は返還して」
という人が何人いたのだろうか?
今日もニュースで中国産のたけのこの偽装が告発された、というニュース。
そのニュースソースに出てくる偽装されたタケノコのパックの写真は
どれも、タケノコの新芽の部分を取ったと思われるやわらかくて大きなおいしそうな形、
それなりに、会社として選んで出荷したのではないかと思われる。
国産として出してもおかしくない品物だけを厳選してそう偽装していたのではないか?
と感じてしまった。
父が生きているころ
「えぇ木ぃが出たサカイニ(ので)、奈良へ持っていくわ」
その木は、奈良の木材市場でセリにかけられて、高値で奈良の製材業者に売られ、
父の切った滋賀県や福井県の桧は、多分吉野桧として大工さんに売られて行ったのです。
しかし、父は吉野桧というブランドを汚すつもりもないし、
市場で落札した製材業者さんもそのような気持ちはサラサラないはずです。
父がいくら良いと思っても、市場のメガネにかなわなければ、
結局は往復の運賃を損してその木は手元に帰ってきてしまうか、
その市場で、メガネにかなわない木として、
輸送運賃も出ないかも知れない安値で取引される事になってしまいます。
父としては、輸送費が今に比較して格段に高い当時、
それでも市場単価の高い奈良の市場へ持っていっても間違いない素材だと思ったのだろうし、
せり落とした製材業者さんも、そう値踏みをして買ったのではないかと思う。
そしてその木は、「吉野桧という商品」として大工さんに届けられ、
少なくとも二人のプロの目をかいくぐった産地偽装の柱は、
「吉野桧」としてちゃんと使われてしまったのだろう。

薬物に汚染された品物はどうかとおもう。しかし、ブランドとは何なのだろうか?
本物のヴィトンのバッグ、それが多分、偽物と大きく違った値段で生産されていないはず。
そこには、それをデザインした人や、
有名になったブランドを死守して利幅を確保している販売体系があるから、
偽物のダンピング価格は許されないのだろう。
・船場吉兆の料理を食った人は、あの報道がなければ、何も騙されたとは感じなかったろう。
・真正のヴィトンのバッグを買った人は、その製造販売関係者を、
 不当に巨大な利得を得ていると告発しないだろう。
同じような利得を得ても、その差は計り知れない。
しかし、その商品自体は、その計り知れないほどの差があるものではどうしてもないような気がする。

例えば、宇治茶

現在も玉露や抹茶を中心とした高級茶の代名詞となっているが、近年の食品の表示基準の厳格化の波を受け、京都府茶業会議所が「宇治茶」の定義を当初「京都府内産茶葉が50パーセント、後の50パーセントが滋賀県・奈良県・三重県のいずれかの産地のものであること」と定めたが、全国の茶の生産量に占める「宇治茶」の割合がわずか数パーセントである中、「宇治茶」として販売できる量が少なくなるという業界内の声を受け、「前述の1府3県のいずれかの産地の茶葉を京都府内で仕上げ加工したもの」であると修正された。ウィキペディア(Wikipedia)宇治茶より

宇治から一山越えて気候も似通っている信楽の茶の産地朝宮は、
高級なブランドとして「朝宮茶」をガンバって売り出そうとしているが、
宇治茶のブランドには中々かなわない。
宇治で生産しているだけで安住している茶と、朝宮で茶栽培を本気になって仕事している茶とは、
どちらの方が「宇治茶」としてのブランドを保つことが出来るのだろうか?

プロがプロとしての矜持を持つことは当然必要。
しかし、シロウトも、ブランド名だけを産地名だけを頼りに物事を判断して、
「シロウトだからそれしか頼りにするものはない」
というのも何だかなー、と感じてしまう。

ブランドではない、本当の価値(買う人それぞれにそれぞれの)尺度を、
持つ事こそ重要なのではないか。
「宇治茶」ではなく、本当においしい風味のあるお茶を
「神戸牛」ではなく、霜降りのおいしいお肉を
「吉野桧」ではなく、木目と木肌の色合いが良くて節のない柱を
自分の五感や経験を通して
そのものの性能美観を正当に評価し、感じる心を持たないと
色々な場面で、不合理な経済的浪費が発生してしまうようなきがする。

少し違う例になるかもしれないが、
フランスと同じ時に味わいたいとして、
若いワインという重たいものを大量に飛行機とエネルギー効率の悪い輸送手段で移動させる、
ボジョレヌーボーという食文化。
日本の食文化・消費行動には、経済的に又はエネルギー的には何だかナー、
と思うことがよくある。

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posted by ほんだ at 20:35| 滋賀 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食卓から政治・社会を論ず? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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