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2010年05月22日

口蹄疫禍でブランドとは、そして現代の生産とは

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口蹄疫禍で

 ◎ブランドとは、何だったんだろう

 ◎現代の合理的生産方式が蔵するリスク

  ということに思いを馳せてしまいました。

今回の口蹄疫禍で、初めて知ったことがある。
それは、ブランド和牛というのは、少なくとも血統ではない、という事実である。
宮崎の種牛が死んでしまえば、それが、
松坂牛にも神戸牛にも近江牛にも佐賀牛にも波及してしまう。
ということが、ニュース報道で流れた。
私は、耳を疑った。
私のイメージとしては、
それぞれの地域にそれぞれの血統の和牛がいて、
それを、丁寧に生産することで、ブランド和牛が出来る、
だから、場所の名前を付ける意味がある、という感じに受け止めていた。
ところが、日本全国の和牛の相当数は、数頭の種牛から生産されている。
種牛というのは、私のイメージでは、雄だが、
現代の生殖方法からすると、雌牛も、卵子を提供する種牛というのがいるのだろうか?
そして、優秀な血統の卵子と精子を掛け合わせた受精卵を、
雌牛に借り腹させて、高級和牛というのが生産されるのだろうか?

詳しいことは知らないが、取り合えず地名ブランドの和牛というのは、
飼育の方法と、出来上がった品物の選別?であって、
血統ではないらしい。
だったら、宮崎は、全部自前ですることも可能なはず、
それこそ、県内畜産振興のために、これからは、
子牛を県外に出さない、何てことも言うことが出来たのかもしれない。

似たようなことが、振り返ってみるとニュースで最近、時々聞く。
地震や台風の大きな災害があると、
どこそこの地域の災害で、部品の生産が滞り、
自動車の生産が出来なくなるだとか、ある電気製品の生産がストップするだとかいう話。
とか、ある一つの工場が、ある部品の世界の生産の過半数をたたき出している、
とかいう、企業経営者の自慢話的ニュース、などである。

また別の観点からは
湖北にはC社の大きな工場があるのだが、その工場にある品物を納入する業者が
「この品物は、世界中で一番安いか?」
と、問われた、というお話を聞いたことがある。
C社は、世界中に工場があるため、
ある品物を世界中から調達するロジステックシステムがある。
だから、世界一安ければ世界中の工場にその品物を供給するのだ、
という、仕入れ担当の話だったそうだ。
輸送コストもあるので、それも加味されるのだろうが、
小さくて軽いものなら、本当にそうなるのだろう。

こういうことって、何だか大きなリスクを作っているように思う。

多分、宮崎牛が、本当に品質が良かったのではなく、
それぞれの地元で、種牛を飼っている事より、
宮崎牛の子牛を買った方が、
品質はそう変わりなくコストは安い、ということから、
それぞれの地元の種牛を作る産業基盤が駆逐されてしまったのだろう。

今回の事件で、改めて、
ブランドというのは、結局は販売広報の手段でしかないのではないか?
そして、
移動(ロジスティック)コストが比較的小さい場合、
ある生産物が、一極集中しかねないコスト一辺倒の社会システムが
内蔵するリスクは大きいのではないか?
と、感じた。

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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
posted by ほんだ at 19:53| 滋賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ハダと付合いで経済を論ず? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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