大手商社の安宅産業の社主が収集した東洋陶磁は「安宅コレクション」と呼ばれる、
超一級品の集まり。
その会社が倒産し、収集品の散逸が恐れられたが、結局は一括して大阪市に寄贈され、
その収集品を母体として大阪市立東洋陶磁美術館が誕生した。
端正な、タイル張りの建物です。
(竹中工務店っぽい‐あてずっぽうで間違っているかもしれません)
立原正秋という作家がいた。
その収集に関わる人物を「美の目利き」と称して、主人公にした作品があったと思う。
物語の筋よりも、作家の美術品に対する造詣の深さがにじみ出ていた印象が残っている。
李朝の鶴首の花瓶を見て、立原正秋の文章がよみがえり、
余計にすばらしく見えたことを思い出します。
中国唐の婦女俑(人形)、李朝・高麗の青磁や白磁など、一点々々が全てが、
凛とした迫力があり、こういうのを「美術品」というのだなと思いました。
青磁の陰刻や象嵌は、そこで好きになりました。
初めて韓国へ行った時は、土産物屋のその種の陶器が全て美術品のように見えてしまい、
相当吹っかけられても何とも思わず、2個も買ってしまったことがあります。
このブログに写真ありました。
◎ブログ美術館見聞録
07年の展覧会から大阪市立東洋陶磁美術館『美の求道者』展
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