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現在でも、地震による原発事故の問題は進行中で、どこが終息なのかまるで見当が付かない。
最近の大事件を見て、何だかいつも不満に思うことがある。
それは、トップに立つ人の矜持ということ。
何かが起こったら、全責任は私にある、としてその後の処理をすべきである、と思うのだが
明石市の歩道橋事故、明石市の砂浜陥没死、JR福知山線脱線事故、
みな、責任者のトップは、裁判で争って「法的責任」を回避しようとしている。
確かに「法的責任」は微妙なことがあるのかもしれない。
裁判で争っている人達が、本当はどのように考え、どのようにそれ以後生活しているのかは、
報道では中々わからない。
しかし、「結果に対する責任」を持つのが、トップのトップたる所以ではないのか?
と、思ってしまうのである。(報道で知る限りでは)
そんな思いで、今回の事故を見てみる。
そして、もし仮に、若狭湾の原発でこのような事故が起こり、
近隣に住む私が、関西電力のトップ(役員)にどうしてもらったら、
ある程度納得がいくか?と考えてみた。
役員の方は全員、現在の科学技術で人間が生活可能な最も被災地に近い位置に生活の基盤を移し、
そこで、育った米や野菜を食べ、取れた魚を食い、放射線の影響をモニターしながら余生を送る。
それをする以外に不必要な資産は、全て被災者に還元する。
それ位の事はしてもらわないと、納得ができない。
そうなったら、何だか多少納得して、
また、元々に地域の住民としてその地域で住み始めることができそうなきがする。
そんなことがあれば、日本やこの住む地域の将来に希望を持つことが出来る気がする。
こういう事が起こるたび葉隠れの有名な一節を思い出す。
トップに立つ人の矜持を凄く明確に言っていると思う。
葉隠れの最初の一節。(岩波文庫の原文)
武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。圖(図)に當(当)らぬは、犬死などという事は、上方風の打ち上がりたる武士道なるべし。圖に當るようにわかることは、及ばざることなり。我人、生きる方がすきなり。多分すきの方に理がつくべし。若し圖にはづれて死にたらば、犬死氣違いなり。恥にはならず。これが武道に丈夫なり。毎朝毎夕、改めては死に死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生越度なく、家職を仕果たすべきなり。
(色々な文献からパッチワークした、私のいい加減な意訳)
(高潔で偉大な、そして忠義を尽くすべき主君の下で、旧国の統治を任されている)武士は、いつでも責任を取って死ぬことができる心持で、常に事に当たらねばならない。失敗があればそれぞれの場面ですぐに責任を取って死んでしまえばいい、それだけのことだ。その心持を持つことで、腹が据わる。未来の結果を見てみないと犬死だなどと考えてしまうのは、当世風の上方の武士道だ。将来の本当の結果は、誰もわかるはずがない。誰もみな、生きることの方が好きに決まっている。必然的にその好きな生きることの方に、理屈を付けてしまうものだ。もし、その時点での将来の判断を見誤り、死ぬほどのことではなかったのに死んでしまったところで、それは、バカなあわて者と思われるだけだ。恥にはならない(恥をかいたまま生き続けることの方が武士として余程見苦しい)。これが武士の常に持たなければならない心持だ。毎朝毎夕、自分の行いに、「今日、切腹に値するような間違ったことをしでかしてはいないか」と思っていれば、自分の思考にいらぬ拘束がなくなり大きな自由が得られ、公明正大な間違いのない判断が出来るものだ。そしてその心の持ちようで、一生落度なく、仕事を勤め上げなければならないし、そういう心持ちでいれば実際にそう出来るはずだ。
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
勤め始めた約30年前はガス屋と電力会社の社員はとても仲が良く、街で会っても手を挙げる仲でした。エネルギーとしても良い良い住み分けできていたように思います。それがここ10年程オール電化の名のもとに両者は袂と別ちいつの間にか犬猿の仲になってしまいました。(事業規模は全然違うけれど・・・)
私どもガス体エネルギー会社もゆくゆくは電力に代わってゆくと思っていましたが、このような事故が起きるとまんざらでそうではないよう気がしてきました。
CO2の削減は全世界共通の課題であり、最優先に取り組まなくてはなりません。原発がそれを助長するなら、それもしょうがないことかなと思っていました。しかしやはり原子力=核の危険はあったのですね。
あんなに人手を煩わせる化学的に不安定な物質、原子を壊す行為はやはり神の領域と言わざるを得ないと思います。牛骨粉を食べさせられた牛がBSEを発症するに似た行為のような気がします。
原発建設に数千億円を投じるなら、ソーラーパネル設置に補助金を厚くしたほうがほんとうの意味でのクリーンエネルギーではないかと思います。
電力会社は積極的に買い上げ、調圧・調周波数を行い、託送業務担うのが賢明かと思います。
「原子を壊す行為はやはり神の領域と言わざるを得ない」という言葉が、
文学的でかつ本質を突いているように、わたしには思われました。
しかし、すぐに原子力をやめるわけにはいかない。
数十年をかけて、
原子力を0にソフトランディングさせる叡智を社会が求めるようになればいいと思うのですが・・・