近頃断熱性の関係で、国の規制も、国内の大手住宅用サッシメーカーも、どこもかしこもが樹脂サッシ「押し」なのだが、ホンマに紫外線による経年変化が大丈夫なのかと心配になる。
「洗濯バサミはポリプロピレン、樹脂サッシに使う樹脂はPVC、素材が全く違うから大丈夫」と、メーカーさんはいうのだが、家に帰って調べてみるとPVCって「塩ビ」、ポリプロピレンなどよりは確かに紫外線による劣化は少ないようだが、昔からあるスタンダードな樹脂で特殊なもんでもない(昔からある「塩ビ」の樋は、それなりに経年劣化してる気がする)。サッシに使われる樹脂の組成は企業秘密のようで、カタログでも大丈夫とは書いてあるのだが詳しい組成には言及がない。
ホンマに大丈夫なんやろなー。アスベスト・初期のベニヤや窯業系サイディング・シックハウス関連の接着剤等々、新素材というものに、何度も痛い目に合っている私(建築業界人)としては、どうもまだ、何十年(百年)という家の寿命に添い寝しなければならない外部建具の材料としての樹脂サッシを疑いの目で見ている。
もう断熱性能の関係でオールアルミという選択肢はない。今のところ、樹脂複合サッシ(外側アルミ・内側樹脂)を使おうと思っているのだが(断熱スペック的にはオール樹脂の方がいい)。最近、新築住宅の設計で毎回同じことで悩む。
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