縁あって240日後に行った。忘れられない光景をいくつか。
◆ガードレールの支柱が刃物で切られたようになってた。金属が曲がるだけの余裕すら与えられずに、瞬時に巨大な力を受けた証拠。こういうものを見てしまうと、「行方不明」といってもこのような力を受けてしまった生身の体が散り散りになって、とても捜索するということに値わない状況も数多くあるのではないかと感じた。
◆アンカーボルトを見るだけで、当時新築間もない家だったんだろうな、とわかり、切なかった。
◆片方は、新しい都会でもあるような木造住宅、もう片方は気仙沼大工と称される地元の大工さんの立派な家。
集落の他の建物が全て流された中で、この二つが残った光景は、私にはとても示唆に富んだことのように思われた。
伝統工法を信奉する大工さんは、今の木造住宅の工法を「金物のつぎはぎだらけの工法」と貶めるし、現代の法規に則って(H12建築基準法改正以後の)木造工法を正しいとしている人達は、伝統工法を「何の根拠も裏付けもないことを又振り回している」と貶める。
しかし、この被災の現場で思ったことは、そのどちらの工法でも、多分まじめにその工法を熟知し適正な工事を行った、双方の良質な建物だけが、あの大きな津波に耐えて残ったのではないか。結局は、知りうる限り、信奉する学問・技術・経験を駆使して、建物をちゃんと作り上げる、ということが第一義なのではないか、と思えた。
現実は、どうだったかはわからない。
◆11月だというのにコンビニで「喪中はがき承り中」
◆津波の押し寄せたところとそうでない所の境界がはっきりしてるのが、切なかった。
◆塩がかかると木はダメになる、これも明らかに水平線があった。
◆アルミの柱は明らかに水流とブロックというはさみで切られてた。
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