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2007年07月20日

商工会新米理事つれづれ11 コンサル雑感

前回の続き。今日は手薄な部分の、「企画」に関してです。
今後は、少し話題が散漫になるかもしれませんが、
商工会に関わりがあることをもう少し書いて見ます。毎日は書けないかも知れません。

何か将来の計画を考える時に、商工会や行政では、「コンサル」というところに、
業務を依頼します。
そして、現況調査・住民の意識・先進地視察などを経て今後の方向性という結果が出ます。
他の地域との差別化、他の地場産品との差別化、高付加価値
結果的にそのような言葉が並んで、報告書が締めくくられます。
世の中に、「差別化」や「付加価値の高いもの」を考え出せる人はざらにはいません。
それを考え出せたら、逆に「コンサル」など必要ないのではないでしょうか。
先進地視察は、「ええとこやったな」という物見遊山で終わってしまうことが大半で、
視察する方もどうも問題意識が少ないというか、危機意識が少ないというか、
本気にはなっていないような気がします。
私は、この地域で、私は普通の人間が普通に生きるために、
その糧をどうすれば良いかという視点で物事を考えて、計画策定して頂きたいと、
そのような報告を聞くたびに思います。

経営コンサルタントと称する人達を時々テレビが取り上げたりします。
チェーン展開するお店の発展のレポートなどの時にです。
そうすると、あれはダメこれはダメ、と怒鳴り散らしたりしています。
そして、そのような方は、「元々ダメな仕事は請けない」と語ります。
そうなんだ。役所や商工会についている「コンサル」は、
その業務を国などの補助メニューをうまく使って、業務をする。
そのコンサル業務すること自体が自己目的化しているのではないか。
見込みのない計画については、業務を受託しない、というくらいの人がいないと、
本当の「コンサルタント」ではないのだ。
元々、成り立ちにくい話でも、何とかこのようにすれば、
と地元の者からすれば机上の空論の積み重ねのようなものでも作ってしまう。
だから、調査の後、発展がないものは散見されるのだと思う。
中心市街地活性化などは、どうもそのような事例に思えてなりません。

アドベリーは、
そのような事業の中で、上手くいきつつある事業なのではないかと思います。
全体の関係者皆さんの努力の賜物だと思います。
しかし、何方かは存じ上げませんが、
「付加価値の高いもの」として「ベリーフルーツ」を選び出した人と、
「付加価値の高い」商品を考え出すことの出来たお菓子屋さんの人又はチームが
おられなければ、あの事業は上手くいかなかったのではないかとも思います。

関連項目
商工会新米理事つれづれ01 ひまわりコール対応への疑問(MYブログ07/07/05)
商工会新米理事つれづれ02 新たな記帳システムへの疑問(MYブログ07/07/07)
商工会新米理事つれづれ03 自前の組織じゃない(MYブログ07/07/08)
商工会新米理事つれづれ04 共済事業への疑問(MYブログ07/07/09)
商工会新米理事つれづれ05 今年の総代会(MYブログ07/07/10)
商工会新米理事つれづれ06 決算内容の比較(MYブログ07/07/12)
商工会新米理事つれづれ07 決算書がおかしい(MYブログ07/07/13)
商工会新米理事つれづれ08 商工会は仕事として何をしているのか(MYブログ07/07/14)
商工会新米理事つれづれ09 再び共済事業について(MYブログ07/07/15)
商工会新米理事つれづれ10 言うてしもた(MYブログ07/07/18)

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ラベル:商工会
posted by ほんだ at 06:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 商工会関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
商工会には補助金マンと呼ばれている男がいます。
彼はいろんな補助金を取ってきます。見事なものです。
ただ、ご指摘のように大半のお金はコンサルを太らせるためだけです。
本当にみんなのためになる事業ができればいいのですが、残念ながら先進地視察に行って、懇親会をして報告書を作って終わりです。
あまり成果物は聞きません。
どうぞ厳しい目で見てやってください。
Posted by 雲の中 at 2007年07月22日 21:32
将来のことは本当に良くわかりません。
もしかしたら、大風呂敷を広げることの方がよい場合もあるのでしょう。
実際、マキノ駅前の区画整理事業の担当をした当時の役場の知り合いの方が、
パースを見せてくれたことがあります。
当時茫漠とした田んぼに、本当に家が建っていくのだろうかと、
とても懐疑的に見ていましたが、
現在はそのパースの状況に近いものになっています。
とりあえず、
「コンサルの企画は企画として」というような言葉だけは吐かないように気をつけながら、
事業を見て行きたいと思います。
Posted by honda at 2007年07月23日 18:25
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