
21日は、高島市都市計画審議会がありました。その感想などを(1)
カバタや伝統的景観と現行法律の矛盾について
以前から何回かこのブログにも書いたことがあるのですが、
伝統的景観の中では、
塀の瓦屋根・カバタの上屋・水路側壁を基礎とした倉の屋根、などが、
水路や里道・道路にはみ出していることが良くあります。
これらは、それそのものが伝統的景観や空間を生み出してるのであって、
それを敷地内に全部納めてしまうことは、その景観を破壊する事になってしまいます。
一方で、法律上は、河川や道路の空中を不法占拠しているという違法状態でもあります。
実際には、道路を拡張したり水路に蓋をして道路状にしたりする際、公共工事の中で、
一々個人所有地の建物の解体までいっていると中々了承が得られないので、
建物一杯まで道路巾を広げ、今度立て替えるときに庇の方は何とかして下さい、
という風な経過によるため、土地の所有者からすると、
元々自分の土地だったのに今更、というようなこともよくあるらしい。
このような矛盾を、うまく解消しないと、伝統的景観を守るといいながら、
「片方で違う指導しているやないか。」ということになりかねません。
先日の会議では、そのような矛盾があるということを、市(行政)の方も、
良く知っておられるとが、分かって安心しました。
一朝一夕には進むものではないとは思いますが、より良い街づくりのために
矛盾のない、法律(条例?)の整備が進むことを期待します。
歴史的な景観を保全すると指定された地域に関しては、
そのようなものに適切な法的位置付けが出来ることを期待します。
私は、町の商店街の歩道の上に被さるテントや看板類の占用許可を参考にすれば、
実情に即した解決策があるように思います。
関連MYブログ
◎09/12/31 続々・高島市に用途地域は必要なのだろうか?
◎09/12/30 続・高島市に用途地域は必要なのだろうか?
◎09/12/25 高島市に用途地域は必要なのだろうか?
◎09/12/23 カバタや伝統的景観と現行法律の矛盾について
◎ほんだ建築ブログ08/08/20大上段に構えて街づくりの法律に疑問を呈す
◎ほんだ建築ブログ07/08/28高島市景観計画への意見
◎ほんだ建築ブログ07/04/27かばた(川端)報道に思う
以下は、私の仕事のコマーシャル
◎ほんだ建築トップページへ ◎ブログランキング


◎マキノのほんだ建築は、ただいま工事中 (滋賀咲くBlog 内の会社のブログ)
◎はじめて家をと考えている方へMYブログ08/09/08-みんな打合せをうまく進めたい
◎土地込み940万円のセカンドハウスのプランを作りました(インフォメーション08/04/02)
◎住宅・セカンドハウスは、随時ご案内(室内も)出来ます(インフォメーション08/02/11)
地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆